10 売れた日
●ポイント
絶対に超えられない、妥協ポイントというのは重要。うちのケースでは、妥協もなにも実現しなくなってしまうので、最低ラインが明確だった。その最低ラインも、そのラインだとがっかりだ、というラインではなく、そのラインでないと次に勧めないというデッドラインだったため、後に後悔が残らなかったのかもしれない。そのライン上には、希望の額で売ること、だけでなく次の物件の頭金や引越し資金なども乗せておかなければならない。
内覧後、お客さんが帰られてから、しばし膝をそろえて待つ。連絡は、いつ入るのかは分からないのだが、心のなかでは三つ指ついてお待ちしている状況だった。そしてそのまま心では、待ち続けるつもりだった。
しかし実際は、その日のうちに、というか見送って10分経過した位で連絡が入った。提示額から300万円の値引きでどうか、という打診だった。
正直なところ、一気に300万円の値引きというのは予想していなかったので、驚いた。 しかし、300万円引いたところで、相場の査定額よりも200〜400万円は高い額でもあった。 そして、もともと最初の提示額は、ほぼ購入価格(新築購入時の額)だったので、かなり強気の額でもあったのだ。
もちろん二つ返事で了承した。すると、さらに30万円きりよく負けて、という申し出もあったのだが、そこは担当営業さんがきっぱり「だめです。」と断ってくれた。 たかが30万円、されど30万円。ここは大事なところだったので、ありがたかった。
結果、手数料等を支払って、マンションのローン残高が帳消しになる額で売ることが出来たのであった。
それにしても、売れる日というものが何の予兆もなく、こんなに突然やってくるとは思っていなかった。 たった2回の内覧で、売れてしまうとは、結構運が良かったのかもしれない。やはり、不動産は出会いと運命のものなのかもしれない。
