15 不動産屋についての情報を集める重要性2
不動産屋についての情報を集める重要性は、他にもある。インターネット上での口コミ情報は、主観が強いことや価値観の偏りなど判断が難しいこともあるので鵜呑みにしてはならないが、やはり寄せられた苦情のようなものはチェックしておきたい。
友人のケースで、このようなこともあった。
折込広告を見て、気になる物件があったため、とある不動産会社に問い合わせを入れた。程なくして、内覧できることになり、その物件を見に行った。
ターミナル駅から徒歩10分弱で、100平米以上あり、隣は大型家具店の店舗だったが9階だったため屋上駐車場が見える程度で日照にも問題なく、設備や建具も立派なもので、築2年で水周りや室内もとてもキレイに使われていたため、かなり好感触を得たという。
友人のご主人は、引越し業界にお勤めの方で、いろいろな物件を見て目が肥えていたのだが、その目で見てもかなり高評価で、予算はオーバーしていたが、ご主人の惚れ込みから購入を決めたという。
不動産会社の営業担当には、車のローンがあることを伝えており、それでも「大丈夫です。」という言葉を信じて手付金を払い、ローンの審査待ちの状況で3ヶ月ほどが経過したという。
そして、引渡しの期限も迫ってきたところで、突然その営業担当者が「車のローンを支払って、消してください。それでないと審査が通りません。」と言い出したという。
ローンを組んだことがあるものなら、誰しもその状況がおかしいことに気づくはずだが、始めての住宅ローンとなれば、営業担当が「大丈夫」と言えば大丈夫だと思うであろう。すっかり引っ越す気でいた友人は、勿論猛烈に抗議した。
ところが、認められるどころか、友人の方が悪いという方向に持っていかれ、規約に「ローン審査が通らなかった場合は手付金を返却する」旨が書いてあったので、とりあえず時間も経っているし審査に出して欲しいと伝えれば「通らない審査にみすみす出すことはできません。詐欺ですよ?!」と逆に切れられてしまったという。
結局、ご主人不在のときに、その営業担当が家に押しかけ、今回の契約が破談になったことと、手付金は返さなくて結構ですという趣旨の書類にサインと印鑑を押す羽目になったという。
この友人は泣き寝入りをしてしまったのだが、怒り心頭である。
しかし、やはり相談者がいなかったこと、経験がなかったこと(私だって、最初は経験などなかったのであたりまえだが)が災いしてしまった例だ。そして何より悪かったのは、運と縁、この不動産会社の適当な営業担当にあたってしまったことだと言える。
