08 内覧のお客さん1組目がやってきた

●ポイント
そろそろダメか、と思ったころに次の手を打ってくれたからこそ、継続を決意できた。反響なくて放置し、諦めるパターンに陥ってしまうのは悲しい。常に、動きに対して不動産会社をシビアに評価したい。場合によっては、他に変えることも考えなくてはならない。

 1ヶ月が経過し、担当の営業さんから「そろそろ、360度パノラマ広告という新しい広告を出しましょうか。」と言われた頃のこと。

 パノラマ広告は、部屋の広さと眺望を含めてカメラマンが360度写真を撮り、広告に掲載するというもので、かなりの好評を得ているとのこと。オススメ物件として強調されるため、勧められたものだ。

 その日取りを決めようとしている間に、1件の内覧の申し込みがあった。 記念すべき、最初の内覧のお客さんである。

 予定を確認し、とある日曜日の午後にその記念すべきお客さんがやってきた。 緊張しまくっていたのだが、その緊張が吹き飛ぶほどかしましいおばさま3人組。

 楽しそうに室内を見て、水周りを確認し、ベランダからの眺望に喜び、勝手に収納を開けようとしたので、それはカンベンしてもらい・・・(片付けるために、詰め込んでいたため)。あっという間に見終わり、騒がしく去っていった。

 全く手応えが感じられなかったが、やはり。 おばさま3人組を送りに出た担当営業さんが、若干暗い顔で戻ってきた。

「予算オーバー、ということでNGでした。」 とのこと。

 けれど、なんとなく何の運命も感じず、なんとなく「冷やかし大好き」みたいな3人組のおばさま方に、冷やかし常連?という雰囲気さえ感じたので、あまり期待もしていなかった分、こちらの落ち込みも少なかった。

 何しろ、まだ1件目のお客さんなのだ。これからだ。とりあえず、反響はあった、そんなことも嬉しかった。

 結局、360度パノラマ写真を撮る日取りが合わず、なんとなく1ヶ月が経過しようとしていた。
その間に、次のターゲットである新築マンションへ、夫を伴い訪れてみた。

 家を売却中だが、まだその目処が立っていないことから、やはりさっぱりとした接客だったが、だからこそゆっくりと検討することができ、私も2度目の訪問で、最初気づかなかったことなどを確認することもできた。

 そのあと、一応ということで、売却担当営業さんがその新築マンションの売主に対し「売却の目処がつき次第購入に移りますので、部屋を押さえていただけませんか」と掛け合ってくれた。しかし、やはりそこは大きなリスクとなるので、飲んではもらえず、進展はなかった。

 それでも、なにかと対応してくれている営業さんへの安心感は大きくなり、焦らず待ってみようという気にもなった。

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