02 つのる不満

 入居後に感じるところも、いろいろとあった。

 まず、マンション前の道路。さほど交通量もなく、片側2斜線のうちの1斜線は両方向とも駐車車両で埋まっているような道だったので、気に留めていなかったのだが、マンションが5件で筒状という形だったため、内側の吹き抜けから反射した音が我が家の9階まであがってきて騒音がすごかった

 また、ベランダ側の先には、目の前ではないのだが近くに高速道路が走っており、その騒音も激しく、窓を開けるとテレビの音が聞こえないぐらい酷かった。

 さらに、マンション前の道路をトラックなどが通ると、マンションが揺れた。木造の築30年の物件ならまだしも、鉄筋11階建てマンションが揺れるのか。

 この揺れは、近所の人も訴えていた。さらに、その近所の方の家では、トイレの水が斜めになっていると言っていた。「傾いてる?」ということか。

 不満がどんどん積み重なり、モヤモヤが膨らんでいっていた。ある時、そのモヤモヤが爆発する事実が発覚したのだ。

 何度目かのマンション補修工事(保障範囲内のもの)の際、気づいてしまった。キッチンのカウンターが、下に向かって反ってしまっていたのだ。

 施工会社の人に伝えても、通常はありえないことだと言われた。ビー玉を転がしたら、なんていう程度ではなく、ボールペンでも容易に転がり、見た目にも十分わかるほどだった。

 このカウンターは、かなり幅も広く、厚みのある合板を使っていて、色や風合いが結構気に入っていたのだが、こんな事態に。

  施工会社の人も「普通このぐらい大きなカウンターですと、裏に金属の補強を入れるんですけれどね・・・」と言っていた。

  結局、裏側に切れ目を入れて板を上に押し上げ、切れ目に硬質樹脂を注入することで反りを直す処置が行われ、見た目さほど目立たなくなった。しかしこの件は、私の心のスイッチを押してしまったのだ。

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