13 あとから考える

●ポイント
売れるまでの道筋は、営業さん次第でもあるが、売主の意思の強さも必要だ。実際に、営業さんのなかにもデッドラインがあって、最初からそこを目指して動いている感もある。今回、相場より高い額でスタートしたが、落としどころはあまり差のない額で考えていたのかもしれない、と後から思ったりもした。

 「売れちゃいましたね。」

 これが、あとからポツリと営業さんが漏らした本音の言葉だ。

 最初は、「そんなにいきなり何百万も引きませんから。徐々に落としていくことにはなりますが。」と言っていたのを思い出す。

  思い出すと、その割には300万一気に引いたぞ?!とも思えるのだが、それにしても新築時の購入額から提示スタートしてくれる不動産屋は最初の一括査定をお願いした5社の中ではこの1社だけだった。その強気があったからこそ、実現した売買だったとも言える。

 この営業さんがやり手だったこと。 それから、運命的な出会いのものであること。それこそが、不動産の極意なのかもしれない。

 しかし営業たるもの、売る方の味方をしながら、徐々に攻め崩していく、売る方は攻め崩されていく。売る方の立場とはそんなものなのだ。

 買う方は、おおいに選び、おおいに比較し、検討し、納得できるものを手に入れるだけだが。

 私のケースのように、目当ての新築物件がある場合、営業さんとしてはあまり嬉しくないお客さんとも言えたであろう。自分の担当物件の中で、リレーのように移動してくれることが理想だからである。

 実際、反響もあまりないころ、営業実績の報告を兼ねて、自分の担当物件のチラシを持って営業さんは現れた。 一応受け取ったが、やはり新築のお目当てがあると、中古物件はあまりお徳感がなかった。

 その辺は、単に好みの問題だが、中古目当ての方も沢山聞くので、需要はなくならないと言えよう。

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